2026.06.21
第1部、第2部を通して、「体が求める食事の量」と、それを狂わせる現代の罠についてお話ししてきました。
「じゃあ、私たちはどうすれば、ガチガチのルールなしで心地いい体を手に入れられるの?」
その答えこそが、私が長年、自分の体で実験し、お客様にもずっとお伝えしてきた「自分の体が出すリアルな感覚を信じて食べる」というスタイルです。
世間では「糖質制限」や「脂質オフ」、あるいは「〇〇だけを食べる」といった、何かを我慢する食事制限が大流行していますよね。 テレビやSNSで言われると、なんとなくそれが正解のように思えてしまうかもしれません。
でも、何か一つの栄養を無理にカットしたり、食べることを敵にするやり方は、体全体のバランスを崩してしまいます。
その結果、かえって脳がパニックを起こし、後からドカ食いしてしまう原因になるのです。
大切なのは、何かを敵にして排除することではありません。
もっと全体を上から見下ろして、「今の自分の体にとって、ちょうどいいバランスを整えてあげること」
これだけです。
実は、私がずっと大切にしてきたこの「感覚を主役にする」というアプローチは、近年アメリカの専門家たちの間でも「インテュイティブ・イーティング(直感食)」という名前で大注目され、世界中で研究が進められています。
科学的なデータでも、この「自分の感覚を上手に使える人」は、無理な食事制限を繰り返している人に比べて、リバウンドしにくく、健康的で、心もずっと安定していることが証明されているのです。
世間の流行が、ようやくこの本質的なアプローチに追いついてきたな、と少し嬉しく思っています。
どんなに流行しているダイエット法も、今日のあなたの体調や、本当の満足感までは教えてくれません。
流行のニュースはあくまで「お天気予報」のようなもの。
最後に何を着るかを決める主役は、あなた自身の感覚です。
今日からできる、その感覚を磨くための3つのステップをご紹介します。
ステップ1:最初の一口を全力で味わう
スマホを置き、テレビを消して、食事そのものに集中します。
「あ、今、脳と体が喜んでいるな」という感覚を、まずは丁寧にキャッチしてみてください。
ステップ2:一口ごとに「美味しさの現在地」を確かめる
食べている途中で、ふと自分に問いかけてみてください。
「今の一口、最初と同じくらい美味しいかな?」と。
お腹が満たされてくると、美味しさのピークが緩やかに落ちていく瞬間が必ずあります。
ステップ3:「薄れた」と思ったら、箸を置く勇気を持つ
「まだ胃袋には入る。
でも、最初ほどの感動はないな」 そう思ったら、そこがあなたの体の「ごちそうさま」のサインです。
お皿に残った分は、綺麗に保存して次の食事に回せばいい。あなたの体をゴミ箱にする必要はありません。
誰が決めたか分からない制限のルールに振り回されて、大好きな食事を敵にするのはもう終わりにしませんか?
あなたの体は、あなたにとって何がどれだけ必要なのかを、1分1秒休まず計算して「味覚」としてちゃんとサインを出してくれています。
「最高に美味しいと感じる間だけ、ありがたくいただく」
この原点に戻るだけで、食事はもっと自由で、健康的で、最高に楽しいものになります。
ぜひ、今日のご飯から、あなたの「直感」を試してみてくださいね。
