2026.06.28
トレーナーをしていると、本当によくこんな質問をされます。
「真成歩さん、ダイエット中なんですけど、甘いものだったら何食べていいですか?」
これ、ほんとによくある質問なんですよね。
皆さん「食べちゃダメ」なのは分かっている。
分かっているけれど、それでも食べたいから、なんとかOKなラインを探ろうとしている(笑)。
まずお伝えしておくと、私は「甘いものは絶対悪!一生食べるな!」なんてこれっぽっちも思っていません。
我慢しすぎる頑張り方はいつか限界がきますし、食べたいときは食べたらいい。
ただ、そうやって「何だったらいい?」と聞かれたときに、私がまずオススメしているものがあります。
それが、「カカオ70%以上のチョコレート」です。
理由はすごくシンプル。
一般的なお砂糖たっぷりのスイーツと違って、高カカオチョコは血糖値を急激に上げない(=脂肪になりにくい)という性質があるからです。
それだけでなく、カカオの成分にはリラックス効果や、食欲そのものを落ち着かせてくれる働きもあります。
つまり、「甘いものを我慢するストレス」を無くしてくれる上に、次のドカ食いまで防いでくれる。
まさにダイエット中の「ちょうどいい味方」になってくれるんです。
ただし、いくらおすすめとはいえ、1箱丸ごと食べてしまったら当然太ります。
目安は、個包装のものを1日に3〜4枚まで。 「どうしても」という時に、1枚をゆっくり味わって食べる。
それだけで、脳も体もふっと満足して、またニュートラルな状態に戻ることができます。
「あれもダメ、これもダメ」と自分を縛る必要はありません。
上手に付き合えるものを味方にして、がんばりすぎずに進めていきましょう。
まずは今日、コンビニに寄ったらカカオ70%のチョコを一つ、カバンに忍ばせてみてくださいね。

2026.06.21
第1部、第2部を通して、「体が求める食事の量」と、それを狂わせる現代の罠についてお話ししてきました。
「じゃあ、私たちはどうすれば、ガチガチのルールなしで心地いい体を手に入れられるの?」
その答えこそが、私が長年、自分の体で実験し、お客様にもずっとお伝えしてきた「自分の体が出すリアルな感覚を信じて食べる」というスタイルです。
世間では「糖質制限」や「脂質オフ」、あるいは「〇〇だけを食べる」といった、何かを我慢する食事制限が大流行していますよね。 テレビやSNSで言われると、なんとなくそれが正解のように思えてしまうかもしれません。
でも、何か一つの栄養を無理にカットしたり、食べることを敵にするやり方は、体全体のバランスを崩してしまいます。
その結果、かえって脳がパニックを起こし、後からドカ食いしてしまう原因になるのです。
大切なのは、何かを敵にして排除することではありません。
もっと全体を上から見下ろして、「今の自分の体にとって、ちょうどいいバランスを整えてあげること」
これだけです。
実は、私がずっと大切にしてきたこの「感覚を主役にする」というアプローチは、近年アメリカの専門家たちの間でも「インテュイティブ・イーティング(直感食)」という名前で大注目され、世界中で研究が進められています。
科学的なデータでも、この「自分の感覚を上手に使える人」は、無理な食事制限を繰り返している人に比べて、リバウンドしにくく、健康的で、心もずっと安定していることが証明されているのです。
世間の流行が、ようやくこの本質的なアプローチに追いついてきたな、と少し嬉しく思っています。
どんなに流行しているダイエット法も、今日のあなたの体調や、本当の満足感までは教えてくれません。
流行のニュースはあくまで「お天気予報」のようなもの。
最後に何を着るかを決める主役は、あなた自身の感覚です。
今日からできる、その感覚を磨くための3つのステップをご紹介します。
ステップ1:最初の一口を全力で味わう
スマホを置き、テレビを消して、食事そのものに集中します。
「あ、今、脳と体が喜んでいるな」という感覚を、まずは丁寧にキャッチしてみてください。
ステップ2:一口ごとに「美味しさの現在地」を確かめる
食べている途中で、ふと自分に問いかけてみてください。
「今の一口、最初と同じくらい美味しいかな?」と。
お腹が満たされてくると、美味しさのピークが緩やかに落ちていく瞬間が必ずあります。
ステップ3:「薄れた」と思ったら、箸を置く勇気を持つ
「まだ胃袋には入る。
でも、最初ほどの感動はないな」 そう思ったら、そこがあなたの体の「ごちそうさま」のサインです。
お皿に残った分は、綺麗に保存して次の食事に回せばいい。あなたの体をゴミ箱にする必要はありません。
誰が決めたか分からない制限のルールに振り回されて、大好きな食事を敵にするのはもう終わりにしませんか?
あなたの体は、あなたにとって何がどれだけ必要なのかを、1分1秒休まず計算して「味覚」としてちゃんとサインを出してくれています。
「最高に美味しいと感じる間だけ、ありがたくいただく」
この原点に戻るだけで、食事はもっと自由で、健康的で、最高に楽しいものになります。
ぜひ、今日のご飯から、あなたの「直感」を試してみてくださいね。

2026.06.14
前回、「美味しいと感じなくなった瞬間が、体が求める食事のやめ時だよ」というお話をしました。
「1番美味しいところで箸を置く」
理屈はとてもシンプルです。
でも、いざ目の前に大好きなスイーツや菓子パンがあると、それがどれほど難しいか、皆さんもよく分かっていますよね。
「もうお腹いっぱいなはずなのに、どうしても手が伸びちゃう…」
「私って、本当に意志が弱くてダメな人間だな…」
そんな風に自分を責めているあなた。 今すぐその罪悪感、ゴミ箱に捨ててください。
あなたが食べすぎてしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。
現代の食べ物の影響もあり、あなたの脳が「バグらされている」からなのです。
本来、体と脳は完璧なチームワークで働いているはずなのに、現代社会にはその邪魔をする「悪魔の罠」が溢れています。特に40代〜50代の女性が陥りやすい、脳のバグの正体を明かします。
デパ地下の上質なスイーツ、あるいは疲れたときに無性に食べたくなるチョコレートや菓子パン。
これらは本当に美味しいですよね。
でも、ちょっと考えてみてください。
大自然の野生の時代、バナナは甘いけれど脂っぽくありません。
お肉は脂っぽいけれど甘くありません。
しかし現代の食品は、人間の脳が大興奮する「糖分×脂質×塩分」を、自然界には絶対にありえないレベルの黄金比率で合体させています。
これを科学の世界では、強烈すぎる刺激という意味で「超常刺激(ちょうじょうしげき)」と呼びます。
これを口に入れた瞬間、脳からは「もっと食べろ!」という強烈な快楽シグナルがドバドバ出ます。
結果として、胃袋や内臓は「もう栄養は要らない!」と叫んでいるのに、脳がその快楽欲しさに暴走して、「もっと食べたい!まだ美味しい!」とバグを起こしてしまうのです。
スマホでSNSを見ながら、テレビを見ながら、あるいは家事の合間にバタバタと何かをつまみながらの食事。
心当たりはありませんか?
人間の脳は、意識が別のところに向いていると、味覚をキャッチする能力がガクンと落ちてしまいます。
いわば、意識が「おばけ」のようにどこかへ消えたまま食べている状態です。
これだと、脳が「美味しい!」を十分に味わい尽くす前に、ただ口に運ぶだけの作業になってしまいます。
結果として、脳がいつまでも満足できず、「もっと、もっと」と食べすぎてしまうのです。
子供の頃からの「残さず食べなさい」という教えや、「せっかく買ったから」「もったいないから」というお気持ち。
それは人として、とても優しくて素晴らしいことです。
でも、その優しさが時に「呪い」になります。
体は「もう要らない、美味しくない」と言っているのに、頭の中の真面目なあなたが、本能のブレーキを上からギュッと踏みつぶしてしまうのです。
あなたが太ったり、ついつい食べすぎてしまうのは、あなたが怠け者だからでも、意志が弱いからでもありません。
現代の食品や環境がすごすぎて、あなたの脳のシステムがパニックを起こしているだけなのです。
これからは、この「脳のバグ」に振り回される必要はありません。
では、この罠から抜け出して、どうやって自分本来の健やかで美しい身体を取り戻せばいいのか?
最終回となる次回(第3部)は、世間の流行りのダイエットに振り回されず、私がずっと実践してきた『食事制限のその先へ』世界が認める究極の食事スタイルについてお話しします。
実は今、これが世界中で大きな注目を集め始めているのです。

2026.06.07
「お腹はいっぱいだけど、残すのがもったいないから食べちゃおう」
「1人前の基準がこれくらいだから、お皿にある分は全部平らげる」
もしあなたがそんな風に食事をしているなら、今すぐその習慣、やめてみませんか?
私が普段の食事でも、お客様をサポートするときも、ずーっと大切にしている秘密の感覚があります。
それは、「美味しいと感じる感覚が薄くなった瞬間に、ピタッと箸を止める」という方法です。
「お腹いっぱいになるまで食べないなんて、ただの我慢じゃん!」と思うかもしれません。
いいえ、全く逆です。我慢するんじゃなくて、
「1番美味しい瞬間だけで食事を終える」という、究極に贅沢で、ズルい食べ方なのです。
そもそも、私たちが「美味しい!」と感じる時、体の中では何が起きているでしょうか?
味を感じているのは「脳」ですが、その脳に「今、美味しいよ!」と教えているのは、他ならぬ「あなたの体(内臓)」です。
体がエネルギーを欲している時、脳はご褒美として「美味しい!」という最高のご馳走シグナルを出します。
だから、空腹のときの一口目は感動するほど美味しいわけです。
でも、体が満足してくると、内臓から脳へ「もう十分届いたよ、ストップ!」というサインが送られます。すると脳は、同じ食べ物に対して「美味しい」と感じるスイッチを、だんだんとオフにしていきます。
食べている途中で「あれ?最初の一口ほどの感動がなくなってきたな…」と思ったら、それはあなたの体が「これ以上食べたら、処理しきれなくて太っちゃうよ!」と教えてくれている証拠なのです。
ここで、「野生の動物は〜」という話をすると、「ライオンは肉しか食べないじゃん」と思う人もいるかもしれません。
でも、肉しか食べないライオンと、私たち人間を同じにするのは間違いです。
人間は、いろんなものを組み合わせて食べる生き物です。
実は、最新の科学でも、人間のような生き物は、「自分の体に今、何がどれだけ必要か」を本能的に見極めて、完璧なバランスで食べるのをやめることが分かっています。
カロリー計算なんて知らない大自然の先住民族たちも同じです。
彼らは自分の「美味しい」という感覚のままに、いろんなものをバランスよく食べているだけで、太ることもなく、めちゃくちゃ健康的な体をキープしています。
世間の言う「1人前」という数字や、ガチガチのカロリー計算に振り回される必要はありません(もちろん、目安として数字を知ることはプロの現場でも大切にしています)。
だけど、だからといって何も気にせず、好きなものだけをドカ食いしていいわけでもありませんよね。
大切なのは、「偏り」や「食べすぎ」をなくして、今の自分の体にとって、ちょうどいいバランスを上から見下ろして整えてあげること。
そのバランスが美しく整っているとき、体は「今が最高の状態だよ!」という合格サインを、あなたに「美味しい」という味覚で教えてくれます。
ガチガチの食事制限で心をすり減らさなくても、自分の味覚が教えてくれる「引き際」に少しだけ繊細になる。
それだけで、食事はもっと自由で、健康的で、最高に楽しいものになります。
しかし……現代を生きる私たちの前には、この「体のリアルな声」を容赦なく邪魔してくる、恐ろしい罠が潜んでいます。
次回(第2部)は、じゃあなぜ私たちは「もう美味しさのピークは過ぎた」と分かっているはずなのに、ついつい手が止まらなくなってしまうのか?40〜50代の女性が最もハマりやすい、現代社会が仕掛ける「脳のバグ」の正体に迫ります。

2026.06.01
まずは10秒、鏡の前に立ってみる。
「年齢とともに、なんだか佇まいが変わってきた……」
「昔に比べて、服を綺麗に着こなせなくなってきた気がする」
そう感じて、
✔ 慌ててSNSで見かけた姿勢の作り方を真似してみる
✔ 無理に背筋をピンと伸ばしてみる
✔ 肩甲骨を無理に寄せてみる
……そんな風に、頑張ろうとしていませんか?
もちろん、その意識は素晴らしいです。
でも、最初からそんなに力む必要はありません。
なぜなら、土台が崩れたまま形だけを整えようとしても、どこかに無理が生じてしまうからです。
まずは、鏡の前で10秒間、ただボーッと立ってみてください。
無理に胸を張らなくていい。 良い姿勢を作ろうともしなくていい。
ただ、いつものあなたで立つだけ。
じっと見ていると、こんなことに気づくはずです。
「あれ? 思っていたより肩の高さが左右で違うな」
「いつも右足ばかりに体重を乗せてるかも」
「呼吸が浅くて、肩に力が入っているな」
実は、この「気づき」こそが、あなたの本来の魅力を引き出す最大のトリガー(引き金)です。
多くの人は、世間一般で言われる「正しい姿勢」をそのまま真似しようとします。
でも、魅力的な佇まいの正解は、一人ひとり全く違います。
胸を張ることで凛として見える人もいれば、逆に胸を張ることで腰を痛めたり、身体をガチガチに力ませて「不自然な印象」になってしまう人もいるのです。
誰かの正解に無理やり合わせようとするから、辛くなってしまう。
だからこそ大切なのは、「今の自分の現在地(傾向)」を知ることです。
自分の身体のクセを知ることは、あなただけの『身体の取扱説明書』を手に入れるようなもの。
これさえ分かれば、もう誰かの真似をして遠回りする必要はなくなります。
ハッとするほど魅力的な姿というのは、歯を食いしばって無理に作るものではありません。
自分の身体の状態を知り、ほんの少しのズレを心地よく整えていく。
そのステップを重ねた先に、「気づけば自然と、一番美しい佇まいでいられる自分」が結果として現れます。
必死に形を作ろうとしなくても、身体の余計な力みが抜けるだけで、周りに与える印象はガラリと上品に変わるのです。
まずは今日、お風呂に入る前や着替える時の10秒だけ、鏡の前に立ってみてください。
「あ、私の身体って今こうなってるんだ」 その小さな気づきが、我慢や無理のない、あなた史上最高の「魅力的な姿」への第一歩になります。
